protomimesis = 「原初の模倣」
西洋哲学に曰く、
模倣は芸術の本質であるという。
我々が創り出すモノは、
全て形無きイデアの写し身であり、
芸術も各人が思い描く理想を
現実世界に体現した「模倣」に過ぎない。
なればこそ、
我々はより純粋な「模倣」を求めよう。
最も理想に近い「模倣」は
いずれ原初に至ると信じて。
Music:auguste beau
Arrangement:auguste beau
Vocal:ayano eiri, manabe aya, marie, sakata midori
Guitar:kato hiroaki
Recording engineer:saka tomotaka
Mix & mastered by:saka tomotaka
Art direction & Drawing:hamano masago
Design work:hashimoto kei
Special thanks:fujisato kurumi
タイトル:protomimesis(プロトミメーシス)
ジャンル:クラシカルアートポップス
ディスクナンバー:KDR-090
発売日:2019年8月12日
価格:【通常頒布価格】マキシシングル 1,300/(通販同時頒布)
参加日:2019年8月12日(月・祝)
スペースNo.:南地区 "ク"ブロック-13a
サークル名:love solfege
≫外部リンクコミックマーケット公式サイト
≫外部リンクコミックマーケット準備会(Twitter)
マキシシングル『protomimesis』は、以下の販売業者さまに委託させていただいております。
≫外部リンクKodomore Records
※予約受付中
≫外部リンクとらのあな
(※店頭委託頒布は新作発売から3か月間のみの頒布です)
≫外部リンクメロンブックス
(※店頭委託頒布は新作発売から6か月間のみの頒布です)
≫外部リンクアキバホビー
1. protomimesis#14
歌:綾野えいり/作詞:真名辺あや/訳詞:Simona Stanzani Pini/作曲:オーギュスト棒
この曲のモチーフはJ.S.バッハのインベンション14番(BWV 785)からとったもので、曲名に#14がついている。興味があれば、原曲を聴いてみていただきたい。このインベンションは15曲から構成されているので、いずれは、#1〜#15まですべて作曲してみたいと思っている。
曲形式は3部形式の不完全なソナタ形式である。モチーフが前述のとおりバッハによるものなので、堅いモチーフを聴きやすくするために、可能な限りポップス(クラシカルアートポップス)にした。また、原曲の曲想とは真逆にし、バロックではあるけど、ロマン派の作曲手法も使い、バロックが苦手な方でも楽しめるように工夫したつもりである。
歌唱面では、以前ツイートして特に取り上げるくらいの高い難易度になってしまった。さらにポップスに近づけるためにハモリを多用したのはいいものの、メロディーが奇怪なものになっている部分にハモリを重ねるとさらに奇怪なハモリになり、綾野えいりちゃんには何度も歌い直させてしまった。
いずれ楽譜集を出せるなら、この曲は収録して、みなさんも歌って難しさを実感してもらいたい。
2. L.U.N.E.
歌:真名辺あや/作詞:真名辺あや/作曲:オーギュスト棒
新しいシンセ音源を買ったので、うれしくなって、つい習作のつもりで新しい音源のみで作った。軽快なロシアの民族音楽調に加え、テンポが倍になったり半分になったりと忙しい曲である。
曲構成はA-B-C-B-C-Aのポップス形式である。きわめて単純であり、わかりやすい。この曲に関してはボーカルに頼る部分が多く、イントロでは超ロングトーン、サビなどは10度跳躍などがあり、大変な練習が必要なものとなってしまった。おかげでカラフルで彩り豊かな曲になったと考えている。
新しいシンセ音源を使うにあたって、なかなか扱いにくい音源で、慣れるまでには時間がかかった。その分、完成が遅れてしまい、真名辺あやちゃんには光の速さで英語詞を作詞をしていただく結果になってしまった。造語にヘブライ語に英語に…といろいろチャレンジしていて脱帽である。
3. 石塔のカルテシア
歌:坂田みどり/作詞:真名辺あや/作曲:オーギュスト棒
透明感のあるコーラスから一転、ケルト調の曲想に変わり、そこから曲が終わるまでケルト調を貫いている。スタッフの一人が「ケルト調の曲がいい」と提案し、制作するに至った。
実はこの曲は新人さんのコンペ曲として作曲したもので、新人さん全員に歌っていただいて、コンペに通った坂田みどりちゃん(スタッフ間では「さかたん」と呼ばれている)のバージョンを収録した。コンペの選考に、音楽のさまざまなシーンで活躍されている方々に評価を頂いた。この場をお借りして感謝申し上げます。
この曲を通して、コンペに参加した新人さんのひとりひとりの課題点を見つけることができた点では、コンペは非常に有意義なことだったと考えている。ただ、たくさんのエネルギーが必要なので、頻繁には行えないのが玉に瑕である。
4. 木洩れ日
ピアノ・作曲:オーギュスト棒
ついに、ちょっとピアノをいじった人であれば弾ける難易度の曲ができたと自負している。できるだけ音符の臨時記号を避け、譜読みも簡単にしたつもりである。
とはいえ、CDに収録するとなれば、簡単な曲ほどごまかしが効かないので、演奏はいつもと同じくらいの労力を要した。
曲構成はA-B-Aの2部形式で、少し変わった転調をする部分がある以外は特に解釈が難しいということはない。
楽譜を公開しますので、ピアノを弾ける方は是非ダウンロードして弾いてみて欲しいと思います。
5. 青のように花のように
歌:真理絵/作詞:真理絵/作・編曲:オーギュスト棒
明るく、しかしどこか切なく、という曲をしばらく書いていなかったと思い、思い切ってポップス調にして制作するに至った。
曲構成はごく普通のポップス様式で、このアルバムを通じて、今回はサビがわかりやすいアルバムになった。しかしながら、ほぼ初めから終わりまでコーラスやハモリがあり、収録は大変だろうと想定していたが、真理絵さんにはキチンと練習をしていただいて、予定より早く終わった。
余った時間でなぜか私の頭が三つ編みにされてたり、差し入れのお菓子を勝手に「熱盛」と名前をつけて遊んでいたりと楽しい時間を過ごさせていただいた。真理絵ってぃーありがとう。
次回の真理絵さんの曲はまたクラシカルアートポップスを歌ってもらおうと思っている。