孤独に立つ者の言葉は、
響くも届かず
嘲笑と誤解にさらされる ─────
それでもなお、凛と咲き続けよ。
散った花片は雨と共に大地へと溶け込み
次なる命と調和する。
そして、いつの日か新たな希望が芽吹くだろう。
Music:auguste beau
Arrangement:auguste beau
Vocal:
ayano eiri
fuka mariwo
manabe aya
sakata midori
yasuda mizuho
Violin: oota yuuko
Recording engineer:saka tomotaka
Wave edited by:saka tomotaka, mizuno yuu
Mix & mastered by:saka tomotaka
Art direction & Drawing:hamano masago
Design work:hashimoto kei
Design work(sub):hoshi mutsumi
Director:sakata midori
タイトル:調和性ラトゥリア
ジャンル:クラシカルアートポップス
ディスクナンバー:KDR-106
発売日:2024年10月27日
価格:【通常頒布価格】マキシシングル 1,500/(通販同時頒布)
love solfege M3-2024秋 参加情報
参加日: 2024年10月27日(日)
スペースNo.: 第二展示場1F "う"ブロック-05
サークル名: love solfege
≫外部リンクM3公式サイト
≫外部リンクM3公式X
通信頒布情報
マキシシングル『調和性ラトゥリア』は、以下の販売業者さまに委託させていただく予定です。
≫外部リンクKodomore Records
≫外部リンクとらのあな
(※店頭委託頒布は新作発売から3か月間のみの頒布です)
≫外部リンクメロンブックス
(※店頭委託頒布は新作発売から6か月間のみの頒布です)
1. 調和性ラトゥリア
歌:坂田みどり/原詞:坂田みどり/作詞:Simona Stanzani Pini/作曲:オーギュスト棒
ややポップスよりの軽めのクラシカルアートポップスである。
このアルバム全体を通して、今回は重めのクラシカルアートポップスは作らず、ポップスに寄り添おうとした。たとえば、サビがはっきりとしていたり、歌詞で言うところの1番、2番があったりする点である。聴きやすいと思うので、ぜひ全曲通して聴いていただきたい。
本曲であるが、さかたんこと坂田みどりちゃんの初のイタリア語曲ということもあり、難易度は低めに設定しようと考えたが、この曲だけは制作や練習に時間があったので、難しくしてしまった。しかし、さかたんはこれくらいは余裕で歌いこなしていたので、さすが声楽科出身だなと思った。さかたんの歌う曲が増えるにつれ、彼女の音楽での魅力の引き出し方がより明瞭になると信じたい。
2. Starbound Cry
歌:安田みずほ/作詞:坂田みどり/作曲:オーギュスト棒
クラシカルR&Bとして制作したつもりであるこの曲は少しR&B成分が弱めになってしまった。ただ、メロディーラインの音の運びや節回しなどはR&Bである(多少フュージョンっぽいところもあるが…)。あまり強くR&B色を出しても、今のlove solfege感とは違う気もしたので、結果的にはこれでいいと思っている。
作詞は、作詞3回目の挑戦となるさかたん。この曲に詞をつけるのはリズムが複雑で難しかったと思う。そして安田みずほさんが想像をはるか越えるクォリティーで曲に魂を入れてくださり、楽曲は完成したわけである。思い返せば作詞作曲はなかなかの綱渡りであった。こういうときに安田さんに歌っていただくと決まっていると大変安心できるわけである。歌手さんに合わせた楽曲を作る重要性を再認識した。
安田みずほさん、ありがとうございます!
3. Gertrude
歌:ふうかまりを/作詞:真名辺あや/作曲:オーギュスト棒
こちらも、ポップスよりの軽めのクラシカルアートポップスである。聴きやすい分、歌詞も耳に入りやすいかと思うので、是非ブックレットを見ながら聴いていただきたい。また、ポップスよりなので、言語は日本語でも違和感なく、オフボーカルトラックも収録してあるので、一緒に歌っていただきたい曲である。
バイオリンは「フタリノワタシ」以来の18年ぶりの太田祐子さん。速いパッセージも正確な音で粒を揃えて演奏していただき、大変感謝している。ありがとうございます!
また、歌のふうかまりをさんも「ポップス歌唱」と「ベルカント唱法」を織り交ぜたハイブリッドな歌唱法でこの曲にチャレンジしていただき、曲に更に輝きが増したと思う。ありがとうございます!
4. Oro e ortiche
歌:綾野えいり/原詞:真名辺あや/作詞:Simona Stanzani Pini/作曲:オーギュスト棒
企画書には「ベートーベン風楽曲」とざっくりしか書かれておらず、悩んでしまった。悩んだ末、何曲かのベートーベン成分が強い曲を意識して音符を置いていき、曲として成立させた感じで、ツギハギ感が否めない。これはざっくりした注文が来たときの次の課題としようと思った。
楽曲の構成は難しくなく、ややポップスに寄せてベートーベンの少し堅苦しい音符のようでも聴きやすくなるよう気をつけた。ただ、歌唱の際、音域が高く、サビでは更に高くなるので、綾野えいりちゃん専用の曲みたいになってしまった。これだけの高音が出る方はチャレンジしてみていただきたいが、一般的に一緒に歌うには適さないかもしれない。
えいりんはこの曲のレコーディングのとき、軽く1回通して歌い、直後に本番行きますと言って周りを驚かせた。いつものことながら、標準の半分の時間でレコーディングが完了した。女神感を醸し出す歌唱の代名詞は少しずつえいりんに近づいているような気がする。
5. Psalmi 5:2-9
歌:真名辺あや/作曲:オーギュスト棒
バロックの曲。楽器構成が室内楽のそれであるので、響きが小規模に聴こえるかもしれない。しかし、それが室内楽の良さでもある。音がより明瞭に聴こえるし、ごまかしが利かない分作曲も歌も大変である。それを楽しむのも良いと思う。
この曲は詞を見ると「詞が先では?」と感じるかもしれない。しかし作曲が先である。この曲に詞を当てたのが、真名辺あやちゃんであるが、なぜこの曲にこの詞がはまると感じたのかが興味深い。
さて、楽曲の構成であるが、A-B-C-D-…と自由な形式をとっている。特段理由はないのだが、室内楽となると前述のとおりごまかしが利かないので、私の中で、展開をやや複雑にして保険をかけたと思う。
バロックの曲を気に入って下さった方はぜひ往年のバロック曲も漁っていただきたい。