事物の、特に芸術の価値とは、いかに定められるものであろうか。

個々人の好み、流行、時勢、権力…さまざまな要因によって善しとされるものは目紛しく移り変わる。
その中で不変の、普遍の価値を探求し続けることの困難は想像に難くない。
或るいはそれを幻想と嘲り、或るいは無益と謗る者もいるだろう。
さながらそれは嵐の如く、創造の周囲に轟々たる渦を巻く。

しかし嵐を貫く晴れ間には、誰もが心を奪われるように、その粗忽な暴虐の只中で探求を絶やさぬ者には、いずれ光がもたらされよう。

我々が紡ぐ音色が、時に嵐にたたずみ続けるあなた方の友となれば幸いである。



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news

2019. 12. 18  特設ページ開設
2019. 12. 18  トラックリスト公開
2019. 12. 21  クロスフェード試聴動画公開
2019. 12. 26  通信販売情報更新
2019. 12. 29  楽曲解説発表





track list

1. la tempesta (C.A.pops ver.)
歌:綾野えいり/作詞:橋本ケイ/訳詞:Simona Stanzani Pini/作曲:オーギュスト棒

2. matricaria
歌:真名辺あや/作詞:真名辺あや/作曲:オーギュスト棒

3. Damsel in distress
歌:安田みずほ/作詞:山下慎一狼/作曲:オーギュスト棒

4. woody blocks
ピアノ・作曲:オーギュスト棒

5. zephyranthus 2020Remix ver.
歌:坂田みどり/作詞:美里香鈴/作曲:オーギュスト棒/編曲:オーギュスト棒・Sebastian

6. la tempesta ~off vocal~

7. matricaria ~off vocal~

8. Damsel in distress ~off vocal~

9. zephyranthus 2020Remix ver. ~off vocal~









staff

Music:auguste beau
Arrangement:auguste beau
Vocal:ayano eiri, manabe aya, sakata midori, yasuda mizuho
Guitar:kato hiroaki
Recording engineer:saka tomotaka
Mix & mastered by:saka tomotaka

Art direction & Drawing:hamano masago

Design work:hashimoto kei





information

タイトル:la tempesta(ラ テンペスタ)
ジャンル:クラシカルアートポップス
ディスクナンバー:KDR-091
発売日:2019年12月31日
価格:【通常頒布価格】マキシシングル 1,300/(通販同時頒布)


love solfege C97 参加情報

参加日:2019年12月31日(火)
スペースNo.:西4地区 "J"ブロック-03a
サークル名:love solfege

≫外部リンクコミックマーケット公式サイト
≫外部リンクコミックマーケット準備会(Twitter)



通信頒布情報

マキシシングル『la tempesta』は、以下の販売業者さまに委託させていただいております。

≫外部リンクKodomore Records
※予約受付中

≫外部リンクとらのあな
(※店頭委託頒布は新作発売から3か月間のみの頒布です)

≫外部リンクメロンブックス
(※店頭委託頒布は新作発売から6か月間のみの頒布です)



commentary

1. la tempesta (C.A.pops ver.)
歌:綾野えいり/作詞:橋本ケイ/訳詞:Simona Stanzani Pini/作曲:オーギュスト棒

大変熱情的な表題曲である。また、C.A.popsとはクラシカルアートポップスの略である。
この曲には、piano-vocal ver.とC.A.pops ver.の2つのバージョンがあって、もともとはC.A.pops ver.であり、このバージョンのピアノとボーカルだけにしたものがpiano-vocal ver.である。
piano-vocal ver.は2019年のM3即売会で先行公開したが、限定頒布だったため、多くの方に聴く機会がなかった。のちのちはyoutubeなどで公開したいと思っている。
さて、楽曲はKDR-061「Due destini」と似たような形態をとり、ピアノのみの伴奏にパーカッション等が乗っかっているだけのシンプルな楽器構成である。シンプルな分、1つ1つのパートは主張を強くしなくてはならず、ピアノもボーカルもタイトル通り、嵐のように荒れ狂うようになっている。
この曲の終盤、急にピアノだけになり、静かになる部分がある。急に嵐が止み、遠くから教会の鐘の音が聴こえる描写である。ぜひ、想像しながら聴いていただきたい。
『love solfege "title songs 2017-2019"ピアノ+vocal楽譜集』にはこの曲のピアノ+ボーカル譜が収録されているので、是非ご覧いただきたい。




2. matricaria
歌:真名辺あや/作詞:真名辺あや/作曲:オーギュスト棒

イントロは4/4、Aリフは11/8、Bリフは5/4、サビは3/4と拍子が目まぐるしく変わる曲である。11/8といっても誕生日とかではなく、8分の11拍子のことである。
11拍子にはいろいろな解釈があるが、わたしは、サビと同じ4分の3拍子を2小節並べたときに、最後の8分音符が欠落するリズムと解釈して作っている。(詳しくは1小節は4分音符が3つ分=8分音符が6つ分、2小節で8分音符が12個分、それに8分音符1つ分を欠落させて11個分である。)つまりは3/4と同じ気持ちで聴いていただければそんなに聴きづらいということはないと期待している。
曲構成はポップスと同じで、多少メルヘンティックな一面をもつ曲である。
ちなみに、わたしはいじめっ子ではなく、真名辺あやちゃんが「今回は難しい曲のほうがいい」と言ったので、このような曲になった。誤解をしないでいただければと思う。彼女は大変なチャレンジャーであり、開拓者であると尊敬している。




3. Damsel in distress
歌:安田みずほ/作詞:山下慎一狼/作曲:オーギュスト棒

ドラマティックな曲である。ある意味love solfegeらしい曲と言えるかもしれない。
楽曲はクラシックアートポップスの形態で、ポップス調になっているが、ポップスのメソッドは使わず、すべてクラシックメソッドで作曲をした。
この曲は日本語歌詞にして、クラシカルアートポップス初挑戦の安田みずほさんに歌唱いただいた。なぜなら、オペラ調ではなく、宝塚のような日本の歌劇みたいな雰囲気を出したかったからで、作詞の山下慎一狼さんにも方向性をくみ取っていただいた。よりクラシカルアートポップスを身近に感じてもらうために、このような取り組みをしてみたわけであるが、それは、聴いていただいている方にも口ずさんで欲しいという願いもある。メロディーが難解でイタリア語では存在が遠くに感じてしまい、聴く専門になってしまうところを、多少メロディーを歌いやすくして日本語にすればオフボーカルバージョンでも歌っていただけるかと考えた。
曲形式はソナタ形式で、きちんと提示部・展開部・再現部を持っている。もっと現代にもソナタ形式の歌曲があればいいのに、と思う。




4. woody blocks
ピアノ・作曲:オーギュスト棒

ジャンルでいえば、「ラグ」と言われる部類のピアノ曲である。あんまりにも辛辣な曲ばかりのこのアルバムで、少しでも休憩できればと思って、明るい曲を目指した。聴いて少しでも楽しい気分になっていただければ幸いである。ただ、弾くとなると、左手の跳躍が辛いので、それを我慢して笑顔で弾いていただきたい。
形式はA-B-Aの単純な2部形式であり、和声はジャズスタイルをとる。ジャズに興味がない方にも楽しんでいただけるよう、難しいハーモニーは避け、ヴォイシングを工夫し聴きやすくしたつもりである。
ちなみに、ジャズとクラシックでは作曲方法が違い、一つのセンテンスを作るとき、クラシックは前(始め)から作り、ジャズは後ろ(終わり)から作る。この曲の場合は、前から作った部分もあり、後ろから作った部分もあり、その点で、クラシックのにおいもするかもしれない。
今回も楽譜を公開しますので、見ながら聴いたり、弾いたりしてみてください。






5. zephyranthus 2020Remix ver.
歌:坂田みどり/作詞:美里香鈴/作曲:オーギュスト棒/編曲:オーギュスト棒・Sebastian

16年前の曲を1から作り直してみた。理由は2つあって、1つは、この曲が、通信頒布でも入手できなくなってしまったことである。
以前、KDR-033『zephyranthus』の表題曲として発表し、その後、KDR-060『le blanc et noir』で再録したわけであるが、KDR-060が在庫切れで廃盤になり、改めて、KDR-091の今作で音源も古くなっているし、作り直そうと思ったわけである。
もう1つの理由は、ちょうど娘が生まれた年の曲で、その娘は今では微分・積分もスラスラ解いているわけで、単純に考えれば、16年あれば、ここまで成長できるものだと感動を覚える。一方で、自分はこの16年、どこまで成長しただろうと考えて、すべて今年制作した楽曲群の中にこの曲を放り込んでみたくなったのである。
音符に関して、さすがに未熟なところが多く、とても恥ずかしいが、あえて音符は直さず、当時の音符を尊重し制作をした。この曲が自分にとって成長を止めてはいけないというひとつの戒めになるシンボリックなものとなればと考える。


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