ad terminatio
砂が落ちきれば、また天地が返されて、同じ長さの時が同じように過ぎていく。
それは、ある種の安寧であり、揺るぎのない秩序でもある。
しかし我々は間々、それが乱れ、止まるような体験があることを知っている。
あるいは、古びた砂が輝きを取り戻す瞬間があることを知っている。
時を刻む砂、その最後の一粒が、煌きながら落ちてゆく。
その音は微かだが、煌めきに目を開いた者には、轟として響くのだ
News
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2020.10.07
特設ページを開設しました。 -
2020.10.07
<トラックリストを公開しました。 -
2020.10.11
クロスフェード試聴動画公開しました。 -
2020.10.14
通信頒布予約を開始しました。 -
2020.10.21
コメンタリーを公開しました。
Track list
1. ad terminatio
2. Man in the moon
≫music videoYouTube
3. Голос сердца
4. 或るレミニシェンツァ
5. 真夜中の人形のロンド
6. ad terminatio 〜off vocal〜
7. Man in the moon 〜off vocal〜
8. Голос сердца 〜off vocal〜
9. 或るレミニシェンツァ 〜off vocal〜
Staff
Music:auguste beau
Arrangement:auguste beau
Vocal:ayano eiri, Jenya, manabe aya
Guitar:kato hiroaki
Drum:yabuki masanori
Recording engineer:saka tomotaka
Mix & mastered by:saka tomotaka
Art direction & Drawing:hamano masago
Design work:hashimoto kei
Special thanks:fujisato kurumi
Information
■ マキシシングル情報 ■
タイトル:ad terminatio(アド テルミナティオ)
ジャンル:クラシカルアートポップス
ディスクナンバー:KDR-093
発売日:2020年10月25日
価格:【通常頒布価格】1,300/(通販同時頒布)
■ M3-2020秋 参加情報 ■
参加日:2020年10月25日(日)
スペースNo.:第二展示場二階 "ク"ブロック-07
サークル名:love solfege
≫外部リンクM3公式サイト
≫外部リンクM3公式アカウント(Twitter)
■ 通信頒布情報 ■
『ad terminatio』は、以下の販売業者さまにて委託しております。
≫外部リンクKodomore Records
Commentary
ややテンポが遅めのクラシカルトランスのような曲。テンポをやや遅くした理由としては、細かい動きの音符を鮮明にさせるためで、これにより、複雑なメロディーを曲中に組み込めるようになった。その分、歌唱は大変であるが、ソルフェージュを習得していれば、このように「とっちらかった音符」でも綺麗に歌うことができる。そういえば、綾野えいりちゃんはどこでソルフェージュを習得したのだろうか…たしか音大ではピアノ科だったような…
「とっちらかった部分」と「静謐な部分」の対比、そして、クラシカルな部分とトランスな部分の対比などを意識しながらお楽しみいただければと思っています。
2. Man in the moon
ピアノもドラムも演奏するのが大変、歌唱も大変、すべて大変な曲。変拍子ではないものの、変拍子に聴こえるリズム割りで、ドラムの矢吹さんには大変なご苦労をかけてしまった。曲中、8/6拍子と4/4拍子が混ざって聴こえる部分があるが、私は弾くのに大変苦労した。一方で、ドラムの矢吹さんは一発録りでこの部分も含め演奏していただいた。すさまじい練習量なんだと感じた。私も負けじと練習すればよかったが、部分部分でパンチ録音をしている。頭の中で浮かんできた曲は決して演奏が容易とは限らない。歌唱に関してはとにかく転調が多く、結局この曲の調性は何かと訊かれても誰もわからない曲になり、どちらかというと絶対音感が必要な曲になってしまった。しかし、難しさを感じさせない真名辺あやちゃんの歌唱はさすがである。
3. Голос сердца
ロシア語の曲。日本語では「心の声」。新しいシンセサイザーを買ったので、少し古めのアレンジを新しいシンセで編曲したらどうなるんだろう…という好奇心から作曲した。ギターに関してもクラシックメタルのような感じに作ってギタリストの加藤さんに演奏していただいた。加藤さんは「ギターの演奏できるフレーズではない」と仰りながらも華麗に演奏なさり、時間が余って楽しい雑談までしてくださった。歌唱に関しては、「静→動→静」と曲が展開されていくが、いかに、前半の「静」と後半の「静」を歌い分けるかがカギであると考えている。Jenyaには特に意識してこの歌い分けをしてもらった。同じ音符でも表現が違うと別の音符のようである。
4. 或るレミニシェンツァ
綾野えいりちゃんのめずらしい日本語曲。そして、ピアノだけのバラード。はじめての組み合わせである。楽曲形式も特にこだわらず、一般的なバラードにした。だけど、音域が2オクターブあり、訓練しないと歌唱は困難であると考えている。リスナーのみなさんは高音が出ないときは、あまりムリして高音をださず、基礎訓練からはじめていただきたい。声帯に負担をかけず歌っていただきたいと思っています。弾き語りもできる仕様なので、オフボーカルでピアノを「耳コピ」して弾きながら歌うということも可能ですが、綾野えいりちゃんはレコ中、「弾き語りはお勧めしない」と言っていました。
5. 真夜中の人形のロンド
「小学生が弾けるピアノ曲を」というコンセプトをもとに作曲しました。今回も楽譜を公開しますので、是非ダウンロードしてみてください。と、その割には臨時記号(シャープやフラット)が多く、譜読みは大変ですが、指があるところに音符があり、演奏するにはそんなに難しくないと考えています。「ブルグミュラー25の練習曲」を習得していれば演奏可能です。ただ、感じたのは「やさしい曲ほど表現が難しい」ということです。やさしければミスタッチは減りますが、どう表情をつければいいか、そのアラが目立ちます。どうぞその点は見逃してやってください。また、簡単な曲なので、是非ピアノが弾ける方は弾いていただいて、youtubeなどにアップして、アップしたことを教えてください。聴かせていただきます。