乾いた音をたて

剥がれ落ちる殻の下 柔肌は白く

毒さえなく 牙すらなく

斯様な脆い姿形ありさま

如何に立ち回れるものか

無情にも拍手は鳴りて ─────




この世界に蔓延るあらゆる不条理を超えて、

生まれくるあなたに箴言と祝福を。
    








News

2023. 4. 9  特設ページ開設
2023. 4. 9  トラックリスト公開
2023. 4. 9  楽曲解説公開
2023. 4.16  クロスフェード動画公開


Track list

1. metamartia
歌:綾野えいり/作詞:真名辺あや/作曲:オーギュスト棒

2. セエルストオク
歌:真理絵/作詞:真名辺あや/作曲:オーギュスト棒

3. bonny ebony black swan
歌:Rose Panna/作詞:真名辺あや/作曲:オーギュスト棒

4. tanti auguri a te
歌:真名辺あや/作詞:真名辺あや/作曲:オーギュスト棒

5. papilio
ピアノ・作曲:オーギュスト棒

6. metamartia (off vocal)

7. セエルストオク (off vocal)

8. bonny ebony black swan (off vocal)

9. tanti auguri a te (off vocal)





Staff

Music:auguste beau
Arrangement:auguste beau
Vocal:ayano eiri, marie, Rose Panna, manabe aya
Guitar:kato hiroaki
Drums:yabuki masanori
Recording engineer:saka tomotaka
Mix & mastered by:saka tomotaka

Art direction & Drawing:hamano masago

Design work:hashimoto kei

Director:auguste beau, mizuno yuu


Information

タイトル:metamartia(メタマルティア)
ジャンル:クラシカルアートポップス
ディスクナンバー:KDR-098
発売日:2023年4月30日
価格:【通常頒布価格】マキシシングル 1,300/(通販同時頒布)


love solfege M3-2023春 参加情報

参加日: 2023年4月30日(日)
スペースNo.: 第二展示場2F "ク"ブロック-12
サークル名: love solfege

≫外部リンクM3公式サイト
≫外部リンクM3公式Twitter




通信頒布情報

マキシシングル『metamartia』は、以下の販売業者さまに委託させていただく予定です。


≫外部リンクKodomore Records


≫外部リンクとらのあな
(※店頭委託頒布は新作発売から3か月間のみの頒布です)

≫外部リンクメロンブックス
(※店頭委託頒布は新作発売から6か月間のみの頒布です)


Commentary

1. metamartia
歌:綾野えいり/作詞:真名辺あや/作曲:オーギュスト棒

クラメタ(クラシックメタル)に綾野えいりんのポップス歌唱とベルカント唱法を融合させた1曲。Twitterで「えいりんのクラメタが聴きたい!」というご意見を頂戴し、では作りましょう!という流れになった。
メタルとベルカントは水と油、上手く融合できるかレコーディング当日まで不透明だったが、箇所箇所でポップス歌唱を取り入れて、きちんと融合できたと思う。
ギターは3本を想定して作ったので、ギターの加藤さんには複数日にまたがってのレコとなり、大変な思いをさせてしまった。そして、ドラムの矢吹さんにも、難しい!と仰られながらも、長い期間、練習をしていただいて、すばらしいドラムワークにしていただいた。
いろいろな方に支えられて、壁を一緒に乗り越えてやっと出来たというにふさわしい曲となった。



2. セエルストオク
歌:真理絵/作詞:真名辺あや/作曲:オーギュスト棒

怪しく奇怪な曲である。サビはフュージョンポップスで若干聴きやすくし、それ以外は近代音楽に少しジャズ風味を加えてちょっとオシャレにしようと目指した。ピアノはパンチ録音の力を借りてようやく弾いたので、通してはまだ弾けない。もしライブとかあってこの曲を演奏するときはどうしようと思う。
レコーディングでは、真理絵さんは「歌詞が楽しい」と言ってくださり、精力的にレコに取り組んでいただけた。メロディーはサビで特に速く動くので、練習ではとてもご苦労されたんだろうと想像する。
当初、曲想が曲想だけにlove solfegeでは合わないかもと思い、収録をためらっていた。しかし、love solfegeメンバーが後押しをしてくれてこのアルバムに収録することとなった。
どうかこのような曲想もリスナーの皆さまに受け入れていただければと願う。



3. bonny ebony black swan
歌:Rose Panna/作詞:真名辺あや/作曲:オーギュスト棒

大変クラシカルアートポップスらしい曲である。ただ、今回の楽曲群のモチーフは「不条理」であるため、本来なら壮大に終わる曲であるべきところを、スカっと解決する方向ではなく、もの悲しく終止させた。また曲としてドラマティックであるよう、シーンの切り替えに注意し、物語となるようにした。
歌唱は初参加のRose Pannaさん。初めての方にこの曲を歌っていただくことには、難しいし長いし音域も高いし大変だろうと考えたが、Rose Pannaさんの過去の作品を拝聴し、持てる100%を出していただきたい思いでリミッター解除で作曲してしまった。レコーディングでは初参加とは思えない表現力、歌唱力で圧倒された。次に歌っていただく曲も難しい曲にしようと思っている。Rose Pannaさん、これからもよろしくお願いします。



4. tanti auguri a te
歌:真名辺あや/作詞:真名辺あや/作曲:オーギュスト棒

コーラスもハモリもない大変素朴な曲。それだけ完成度は歌唱の表現力に強く依存することになるのであるが、真名辺あやちゃんには研究に研究を重ねてもらい、大変すばらしい表現になり、良い曲になったと思う。ゆったりした曲なので、すぐ退屈になりがちなところを歌でカバーしてもらったおかげでとても余裕をもって作曲ができた。楽しかった。
曲の内容は真名辺あやちゃんは、「不条理」のテーマで続いてしまった曲群だけだと救いようがないので、多少救われるオチをつけたと言っている。自分では、曲が先にできて、テーマとちょっとずれてしまったからボツかなと思っていたところ、真名辺あやちゃんの発想の転換でキレイにオチがついてアルバムを締められるので、大変救われた。
表現は難しいが、メロディーは素朴なので、ぜひ一緒に歌っていただきたい1曲。



5. papilio
ピアノ・作曲:オーギュスト棒

トッカータ風エチュードのような曲。テンポは速めなものの、弾きやすさを考慮したので、難易度は高くない。love solfegeメンバーから「難易度低めで最後はブラボーと言わしめる曲」という注文があったので、そのようにしたつもりである。
「速すぎて弾けない」という問題は、焦らずにゆっくりと練習すればいずれ速く弾けるので、ピアノが弾ける方はぜひチャレンジしてみていただきたい。今回も楽譜をアップしましたので、弾く方も楽譜を「読む専」の方もぜひダウンロードしてみて下さい。